おもしろ地域SDGS

2断捨離文化が進む地域

断捨離は物の整理だけではありません。
物の整理をすることは、情報の整理、思考・心(感情)の整理につながります。
例えば、私たちは写真を見ることにより、さまざまな思考が生まれます。これは写真の中に情報が含まれており、その情報を人が見ることによりさまざまな記憶や感情が引き起こされるのです。
現在、日本ではごみ屋敷や孤独死などの問題を抱えており、それに伴う不用品回収や遺品整理などが盛んになってきております。
遺品整理は、故人(亡くなった方)のご遺品(所有していたもの)を整理する行為です。そのご遺品の処分費用は他人が負担します。
また、ご遺品に価値があるもの(財産)が見つかった場合は、ご遺族同士で話し合うことになります。
このように、本人が生きている間に断捨離ができなかった負担は、未来の他人が背負うことになるのです。
だからこそ、常日頃からの断捨離がとても大切になります。
断捨離とは、断行(入ってくる不要なものを断つ)・捨行(不要なものを捨てる)・離行(ものへの執着から離れる)の3つの言葉が合わさったもので、YOGAや仏教の行法と言われています。
言葉は違いますが、企業では5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)ともいい、最近では「生前整理」という言葉も出てきておりますが、断捨離と同義語だと考えても良いかと思います。
このように断捨離における物の整理は、情報の整理、思考の整理、感情の整理につながります。つまり「目にみえる物」から「目に見えないもの」まで整理する。その秘訣は、執着を捨て、愛着を残すことです。
私たちには必ず死が訪れます。そして死はいつ訪れるかは分かりません。
だからこそ、断捨離を通して、今このように生きていることに対して感謝をし、限りある人生の時間の中で志を立て「私はこの人生で何をするために生まれてきたのか?」「私の夢、私の志は何か?」を今一度、見直す機会が得られるのではないかと思います。
「断捨離文化が推進する地域」を目指し、精進してまいります。