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2024.10.22
  • SDGs(有機物)

「天竜スギの魅力」(日本樹木リサイクル協会 活動)

2024年10月22日、静岡県浜松市にある「天竜スギの美林」の写真を撮りながら、
その魅力・歴史について知りたく、地域の人達や行政機関にヒアリングをしました。
先日の木曽ヒノキ(日本三大美林)に続く取材記録です。

・・・前提・・・

不勉強ではありますが(間違っていたらすみません。その時は教えてください)、
その前段として、森林の分類について話します。

森林には大きく分けて、自然の力で育つ「天然林」と
人の手で育てる「人工林」があるそうです。
また、「天然林」は人の手が入っても自然の力で更新していく
「(狭義の)天然林」、全く人の手が入っていない「原生林」が
あるといわれています。

日本には魅力ある森林が沢山ありますが、
8つの森林を分類別で紹介します。


【日本2大原生林(世界遺産)】
・ブナ原生林(白神山地:青森県・秋田県)
・スギ原生林(屋久島:鹿児島県)

【日本3大美林】
・木曽ヒノキ(長野県)
・津軽ヒバ(青森県)
・秋田スギ(秋田県)

【日本3大人口美林】
・天竜スギ(静岡県)
・尾鷲ヒノキ(三重県)
・吉野スギ(奈良県)

・・・前提おわり・・・

さて、今回の内容を箇条書きにしました。

・浜松市の北部にある山間部には、「天竜の森(スギ、ヒノキの人工林)」という美林が広がり、
 その中心部分に天竜川が流れています。

・「天竜の森(天竜美林)」は約500年前の室町時代から、何百年もの長い年月をかけて
 「林業従事者」が正しく、美しく育ててきました。

・江戸時代中期、「青山 善右衛門」という人が、屋根材に使う板(こけら板)を考案し、天竜川の水運を使い
 江戸の町へ大量の天竜材を運び、江戸城や諸大名の屋敷の材木として使用されました。

・明治時代、「あばれ天竜」という天竜川の激しい流れを納めるために、
 金原 明善(きんはら めいぜん)という偉人が「川の上流付近にたくさんの植林」を
 することにより洪水を防ぎ、天竜木材の運搬等で商業発展に寄与したそうです。
 (植林を増やすことにより、増えた根が土を強固にし水分吸収量を増やし、川の流れを抑えます)

https://wm-meizen.jp/about/

・現在、浜松市では、森林利活用の一つとして「FSC森林認証制度」に力をいれてます。
 これは「森林が適切に管理されているか」を第三者機関の全世界統一基準です。
 「FSCラベル」がついた木材や紙製品は、管理されている森林で生産されたものとして確認できます。

https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/ryokuka/ryokukasuisinhonbu/hukyukeihatu/hukyukeihatu.html#c

以上になります。
個人的な感想としては「森と人が一体、共存して生活している」ような印象を受けました。

貴重な経験をしました。教えて頂いた地域の皆様、偉大な天竜美林に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。

日本樹木リサイクル協会 
理事 大村 相哲
https://www.jwra.or.jp/
 

「天竜スギの魅力」(日本樹木リサイクル協会 活動)
「天竜スギの魅力」(日本樹木リサイクル協会 活動)
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